アリア完結と私の世界
単行本でアリアを買っているのでようやく最終話まで読んだ。試しに買ってみて、すごく気に入ったのだが・・・。何というか、歪んだ世界だ。主人公もその友人達も何だかんだで、才能・その他に恵まれている。ヒロイン灯里と天才少女アリスは言うに及ばず、一番才能に恵まれていないらしい藍華も大きな店の跡取りだ。加えて、主人公たちを指導する直属の上司・先輩は業界トップ3の実力者。この物語では努力は報われ、何もかもが落ち着くべきところに落ち着き、そして、その着地点は文句のつけようがない。物語の中だから、そういう世界があって、そういう人が暮らしているというのは分かるのだが、楽しく読んだ後には嫌な気分になることも・・・。逆にはじめから全部が嫌なことでできている作品も数々ある。バランスがよすぎるのもダメだが、極端な両極端というのはダメなのかなぁ・・・。
私にとって世の中・世界は、すべてが例外なく今のこの瞬間より悪い方向に落ち込み、そしてそれは果てることのない底なし穴に見える。ローカルミニマムに落ち込みつかの間の安定を得ることだけが幸せであり、その状態もグローバルなミニマムに落ちる予備動作だ。一瞬後には再び我々は苦痛を感じながらより深いところに転落していく。そして最後の最後には自然死か自殺か病死か・・・何らかの死が落下を止めるのだ。死んだ後には生ごみが残り、自分自身は世の中・世界をとらえる手段を失いすべたが消える。嫌でもその瞬間までは落下の苦痛を味わい続ける運命にある。私はきっかけが与えられたにも関わらず、自ら終わりを選ぶ勇気を持てなかった。やれやれである。
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